(第8回)目撃証人登場(1)―船員宿の主人の証言

渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.04.24
日本開国から24年、明治の華やかな文明開化の裏側で、電気椅子の露と消えた男がいた。それはどんな事件だったのか。「ジュージロ」の法廷での主張は。当時の日本政府の対応は。ニューヨーク州公文書館に残る裁判資料を読み解きながら、かの地で電気椅子で処刑された日本人「渋谷重蔵」の事件と裁判がいま明らかになる。

(毎月下旬更新予定)

事件当時に現場にいた者は、被害者と被告人を除き、現場となった船員宿の主人チャーリー・榎本、宿に宿泊していた船員2名とたまたま現場に来ていた船員1名がいた。この4名が事件の目撃者ということになる。

証言の順は、チャーリー・榎本が最初で、その後3人が続き、最後に榎本に対する再主尋問で終わった。

最初の目撃証人は、事件現場となった船員宿の主人チャーリー・榎本である。

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