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ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.03.15

(第7回)心の性・性指向の多様性とトランスセクシュアル

前回まで、体の性 (内性器や外性器の性)、心の性、そして性指向の発達には、胎児期の男性ホルモンが影響していることを見てきたわけだが、「いま一つ納得がいかないなあ」という感覚をもった読者も多いのではない[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.02.15

(第6回)脳の性分化 2:胎児期のホルモンと性指向

前回は,心の性の発達,つまり,自分を男だと感じるようになるか,あるいは女だと感じるようになるかには,胎児期の男性ホルモンが影響することをお話しした.今回は,ヒトの性のもう一つの側面である性指向 ---[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2024.01.16

(第5回)脳の性分化 1:胎児期の男性ホルモンと性自認

第 2 回から第 4 回まで 3 回にわたって,ほ乳類そしてヒトの生殖器官がどのようなしくみでオス型やメス型,あるいはそれとは異なる形に発達していくかをお話ししてきたわけだが,そこでお話しした図 1 [……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2023.12.15

(第4回)生殖腺と外性器の性が異なることもある:アンドロゲン不応症と先天性副腎皮質過形成

前回は、典型的な男女像とは異なる体をもって生まれてくる人がいること、医学的には性分化疾患とよばれる「性染色体、生殖腺、解剖学的な性の発達が、先天的に非定型的な状態」で生まれてくる人がいることを、皆さん[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2023.11.16

(第3回)性決定・性分化の複雑さとインターセクシュアル:男女の定型とは異なる体の性もある

実際はとても複雑な性分化のしくみ まずは、第 2 回「体の性決定・性分化のしくみ:男女の生殖器官はどのようにできるのか」のおさらいから始めよう(図 1)。 ヒトの胎児は、受精後[……]
WCSJ2023 メデジンレポート(みわよしこ)| 2023.11.06

コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(3)

ジェンダー問題に取り組まないと何が起きるのか WCSJ2023において通底する関心対象となっていたのは、世界に現実として存在する不平等と不公正であり、それらが生み出す重層的かつ複雑な差別であった[……]
WCSJ2023 メデジンレポート(みわよしこ)| 2023.10.25

コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(2)

メイン会場は植物園の野外講堂、時にイグアナも参加 科学ジャーナリスト世界会議が開催される場は、国際学会や大会の通例に漏れず、各国大都市の展示場またはシティホテルであることが多い。しかし今回、コロ[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2023.10.16

(第2回)体の性決定・性分化のしくみ:男女の生殖器官はどのようにできるのか

私たち一人ひとりの始まり.それは,精子と卵子の合体した受精卵である.この受精卵から,どのようにして私たちの体はできあがっていくのだろうか. 「性染色体の組み合わせが XY であれば男になり,XX[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2023.09.14

(第1回)はじめに:なぜヒトの性の生物学を学ぶのか?

LGBTQ,少子高齢化,男女共同参画など,私たちが直面している社会問題の多くは,ヒトの性と関係している.そして,「ヒトは生物の一種である」という事実を素直に受け入れるならば,これらの問題は,ヒトの性の[……]
WCSJ2023 メデジンレポート(みわよしこ)| 2023.05.18

コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(1)

2023年3月27日から31日にかけて、南米コロンビア・メデジン市において、第12回科学ジャーナリスト世界会議メデジン大会(WCSJ2023)が開催された。筆者は、理事を務める日本科学技術ジャ[……]
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