#心に残る裁判例 タグ 記事一覧

私の心に残る裁判例| 2024.03.01

(第70回)「日本型雇用」の行く末と就業規則法理(池田悠)

秋北バス事件 55歳停年制を新たに定めた就業規則の改正の効力 最高裁判所昭和43年12月25日大法廷判決 判例時報542号14頁掲載 就業規則は、一定規模以上の使用者に対して、労働基準法上[……]
私の心に残る裁判例| 2024.02.07

(第69回)刑事裁判における裁判官の信頼度(渕野貴生)

弘前捜索中宅配便捜索事件 被疑者方居室に対する捜索差押許可状により同居室を捜索中に被疑者あてに配達され同人が受領した荷物について同許可状に基づき捜索することの可否 最高裁判所平成19年2月8日第一[……]
私の心に残る裁判例| 2024.01.17

(第68回)行政事件における裁判を受ける権利(岡田正則)

和歌山障害者年金移送申立事件 1 行政事件訴訟法12条3項にいう「事案の処理に当たつた下級行政機関」の意義 2 社会保険庁長官がした国民年金法による障害基礎年金の支給停止処分等につき和歌山県知[……]
私の心に残る裁判例| 2023.12.01

(第67回)判決に秘められた可能性(織田有基子)

カナダスキー事故判決 スキーツアー参加者間のスキー場における接触事故につき、上方から滑走してきて転回しようとした者の過失を認めて損害賠償責任が肯定された事例 千葉地裁平成9年7月24日判決 判例[……]
私の心に残る裁判例| 2023.11.01

(第66回)民事訴訟における刑事訴訟関係書類の「法律関係文書」該当性を介した提出義務肯定の合理性(八田卓也)

刑事訴訟関係書類提出命令判決 1 捜索差押許可状及び捜索差押令状請求書が民訴法220条3号所定のいわゆる法律関係文書に当たるとされた事例 2 民訴法220条3号所定のいわゆる法律関係文書に該当する[……]
私の心に残る裁判例| 2023.10.02

(第65回)「永久に不滅」の判例法――民法94条2項類推適用法理(武川幸嗣)

不実の所有権移転登記が所有者の承認のもとに存続せしめられていたものとして民法94条2項を類推適用すべきものとされた事例 最高裁判所昭和45年9月22日第三小法廷判決 判例時報609号40頁 [……]
私の心に残る裁判例| 2023.09.01

(第64回)出世は辛いよ?(得津晶)

大和銀行株主代表訴訟 1  銀行の海外支店において従業員による長年にわたる無断取引等の不正な証券取引により銀行に巨額の損失が生じた場合、銀行の海外支店担当の取締役につき、証券残高の確認を怠った等の善[……]
私の心に残る裁判例| 2023.08.01

(第63回)無罪にいたる長い道のり――「仮説」を「真実」というために何が必要か(後藤貞人)

大阪母子殺害事件 殺人、現住建造物等放火の公訴事実について間接事実を総合して被告人を有罪とした第一審判決及びその事実認定を是認した原判決に、審理不尽の違法、事実誤認の疑いがあるとされた事例 最高裁[……]
私の心に残る裁判例| 2023.07.03

(第62回)最高裁の見せた「本気」(齋藤愛)

刑法175条にいう猥褻文書とは徒らに性欲を興奮又は刺戟せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するものをいう。本書の中の検察官が指摘する一二箇所に及ぶ性的場面の描写は……性的[……]
私の心に残る裁判例| 2023.06.05

(第61回)家事調停官の経験を糧に(田中記代美)

婚姻費用分担審判に対する抗告事件 大阪高裁平成28年3月17日決定 【判例時報2321号36頁】 1 家事調停官について 令和2年10月、家事調停官の任官がかなった。家事調停官は、弁護士と[……]
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