(第5回)富山・宇奈月温泉

ぶらり民法散歩(伊藤栄寿)| 2019.01.21
民法の“聖地”を“巡礼”してみよう。
“聖地巡礼”という言葉が、映画・アニメやスポーツなどの舞台となった場所に赴くという意味で使用されるようになって久しい。
法学の世界にも、“聖地”が存在する(と思う)。かの著名な法学者の生まれた地、あの事件の起こった場所、法学に関係する歴史ある建造物…。上智大学の伊藤栄寿氏が、みなさんをそんな場所へご案内。今日は六法を置いて、この連載を旅のお供に、民法の“聖地”をぶらり散歩しよう。

(毎月下旬更新予定)

富山県黒部市。富山県の北東部に位置しており、北西は日本海、南東は長野県と接する、細長い市である。黒部といえば、黒部川に建設された水力発電用のダム・黒部ダムが想起される。しかし、黒部ダムは黒部市にはない。

黒部市でもっとも有名な観光地は、宇奈月温泉であろう。北陸新幹線の駅名「黒部宇奈月温泉駅」にもその名が採用されている。黒部宇奈月温泉駅は、富山駅から1駅、12分で到着する。東京駅からは2時間30分ほどで到着できる。宇奈月温泉に行くには、黒部宇奈月温泉駅を出て、道向かいにある新黒部駅で富山地方鉄道に乗り換え、25分ほどの電車旅を楽しむ必要がある1)。宇奈月温泉駅に到着すると、まずは温泉噴水が出迎えてくれる。

黒部宇奈月温泉駅

宇奈月温泉駅・温泉噴水

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脚注   [ + ]

1. 富山駅に隣接する、電鉄富山駅から富山地方鉄道に乗れば、乗り換えなしで行くことが可能である。所要時間は1時間40分~2時間程度である。なお、特急に乗れば1時間10分ほどで到着できるが、平日は1本、土休日は2本運行されるのみである。