出題(2025年11月号掲載分)/応募締切(11月8日)/解答(2026年2月号掲載)
出題1
以下の (1) から (4) それぞれの仕様を満たす,正整数 $n=1,2,3,\cdots$ から $\{0,1\}$ への関数 $f,\,g,\,h,\,k$ を式で書いてください.なお,これらの関数は $n>100$ である $n$ に対しては必ず 0 を返します.式に使えるのは,
- 有理数の四則演算,
- 整数除算の余りを求める二項演算子 $\bmod$,
- 有理数に対して,自身以上の最小の整数を返す天井関数 $\lceil ~\rceil$,
- 有理数に対して,自身以下の最大の整数を返す床関数 $\lfloor ~\rfloor$,
- 数字 $0,\,1,\,2$ だけからなる 10 進整数,
- それまでに定義された関数 $f,\,g,\,h$,
- 変数$n$,
- カッコ
のみです.
式が簡潔なほど良い解答とします.強面風の関数 $k$ もとても簡潔な式で書けます.
(1) $f (n)=1~(1\leqq n\leqq 100)$ である関数 $f$
(2) $g (n)=1~(n=1,4,7,10,13,\cdots,91,94,97,100),\,g (n)=0$ (それ以外) である関数 $g$
(3) $h (n)=1~(n=1, 10, 100),\,h (n)=0$ (それ以外) である関数 $h$
(4) $1\leqq n\leqq 33$ について,$k (n)$ の値を数列にすると
\begin{align*}
0,0,1,1,0,0,0,0,1,0,1,0,1,1,0,0,1,1,1,1,0,0,0,0,0,1,1,1,1,1,1,1,1
\end{align*}となり,$k(n)=0\ (34\leqq n\leqq 50),\,k (n)=1~(51\leqq n\leqq 100)$ である関数 $k$
出題:竹内郁雄 (東京大学名誉教授)
出題2
$d$ を正の整数,$p$ を $p>1$ を満たす実数とします.数列 $(a_n)$ $(n=0,1,2,\cdots)$ が,
\begin{align*}
&a_1>a_0\geqq 0,\\[5pt]
&a_{n+1}-2a_n+a_{n-1}=\frac{1}{n^{d (p-1)}}\left (a_n\right)^p\quad (n=1,2,3,\cdots)
\end{align*}を満たすとき,次の問いに答えてください.
(1) $d=1$ のとき,任意の正数 $M$ に対して,$\displaystyle \lim_{n \to \infty} \frac{a_n}{n^M}=\infty$ となることを示してください.
(2) $d \geqq 2$ のとき,$a_1>a_0 \geqq 0$ を満たす任意の初期値 $a_0,\, a_1$ と,任意の正数 $M$ に対して,$\displaystyle \lim_{n \to \infty} \frac{a_n}{n^M}=\infty$ が成り立つような $p$ の値はどのような範囲にあるでしょうか.
出題:時弘哲治 (武蔵野大学工学部数理工学科)
応募規定[解答掲載2026年2月号]
郵送の場合
B5判の用紙をご使用のうえ,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:11月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記宛先までお送りください.
〒170-8474 東京都豊島区南大塚3-12-4
日本評論社 数学セミナー〈エレガントな解答をもとむ〉係
メール送信の場合
B5判のサイズで,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:11月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記フォームから PDF ファイルを送信して下さい (ファイルサイズ10MBまで).
解答記載に LaTeX ご利用の方は,テンプレートもご活用下さい.テンプレート利用は任意です.またテンプレートの漢字コードはUTF8です.ファイルが文字化けするときは適宜変換してお使いください.
(1)投稿フォームが上手く動かない,(2)受信確認メール希望の方でメールが届かない,などの場合,susemi_elegant@nippyo.co.jp に直接お送り下さい.
注意事項
- 締切:2025年11月8日
- 二題に応募されるときは,郵送の場合は解答用紙を,メール送信の場合はファイルを,出題ごとにかえてください.
- 年齢を忘れずにお書きください.
- 解答用紙は両面の使用を不可とします.
- 解答用紙はご返却できません.
- 問題のご感想も歓迎します.
- 出題掲載号:数学セミナー2025年11月号
- 解答・講評は,本誌2026年2月号にてご確認ください.
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