セルフコントロールと労働生産性:1 年に渡るフィールド実験

海外論文サーベイ(経済セミナー)| 2021.03.03
 雑誌『経済セミナー』の "海外論文Survey" からの転載です.

(奇数月下旬更新予定)

Kaur, Supreet, Michael Kremer and Sendhil Mullainathan (2013) “Self-Control at Work,” Working Paper1)

森 知晴

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仕事というものは時に面倒で、投げ出したくなるときもある。事前に「ここまでやろう」と決めた目標を達成することはなかなか難しい。そんなときに自分を律し作業を進めることができるかどうかは、仕事の成功にもかかわってくる。行動経済学では、このような問題の原因は「時間非整合性」にあると考える。今回はその時間非整合性が労働生産性に与える影響を見た Kaur, Kremer and Mullainathan (2013)の論文を紹介しよう。

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脚注   [ + ]

1. 論文は Supreet Kaur のウェブサイトから入手できる。http://www.supreetkaur.com/research