#心に残る裁判例 タグ 記事一覧
私の心に残る裁判例| 2021.04.06
(第35回)遺族とは、配偶者とは─被害者学とセクシャリティ問題の交差点(矢野恵美)
「同性パートナーにも犯罪被害の遺族給付金を」訴訟
同性の犯罪被害者と交際し共同生活を営む関係にあった者が、犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律5条1項1号にいう「婚姻の届出[……]
私の心に残る裁判例| 2021.03.01
(第34回)公教育の宗教的中立性の運用に関して最高裁が示した柔軟な姿勢(江原勝行)
高専生剣道実技拒否訴訟最高裁判決
信仰上の理由により剣道実技の履修を拒否した市立高等専門学校の学生に対する原級留置処分及び退学処分が裁量権の範囲を超える違法なものであるとされた事例
最高裁判所19[……]
私の心に残る裁判例| 2021.02.01
(第33回)考慮不尽と他事考慮(磯部力)
日光太郎杉事件控訴審判決
土地収用法による建設大臣の事業認定を同法20条3号にいう「土地の適正且つ合理的な利用に寄与するもの」の要件をみたしていない違法があると判定した事例
東京高等裁判所昭和48[……]
私の心に残る裁判例| 2021.01.05
(第32回)さらなる研究の素材を与えてくれた判決(柴田潤子)
排除型私的独占・NTT東日本事件
自ら設置した加入者光ファイバ設備を用いて戸建て住宅向けの通信サービスを加入者に提供している第一種電気通信事業者が、他の電気通信事業者に対して上記設備を接続させて利用[……]
私の心に残る裁判例| 2020.12.11
(第31回)判例研究の私的な原風景(杉本和士)
大阪国際空港公害訴訟上告審判決
1 民事上の請求として一定の時間帯につき航空機の離着陸のためにする国営空港の供用の差止めを求める訴えの適否
2 営造物の利用の態様及び程度が一定の限度を[……]
私の心に残る裁判例| 2020.11.17
(第30回)悩みを汲みとるということ(緑大輔)
長門強制わいせつ被告事件
裁判所の心証形成過程をくわしく説示した有罪判決事例
山口地方裁判所萩支部昭和41年10月19日判決
【判例時報474号63頁掲載】
判決文を読んでいると、事件[……]
私の心に残る裁判例| 2020.11.02
(第29回)最高裁におけるグローバルな人権対話の可能性(江島晶子)
「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」違憲訴訟最高裁合憲決定
性同一性障害の性別の取扱いの特例に関する法律3条1項4号と憲法13条、14条1項
最高裁判所平成31年1月23日第二小[……]
私の心に残る裁判例| 2020.10.02
(第28回)判例評釈における『教科書的論点』の扱い方について(小島立)
「希望の壁」事件
高層ビルを中心にした複合商業施設に所在する緑地、散策路などで構成された庭園内に「希望の壁」と称する工作物を設置することが、庭園の著作者の同一性保持権を侵害するとした当該工作物の[……]
私の心に残る裁判例| 2020.09.01
(第27回)最高裁もまた人が裁くものである(加波眞一)
上告理由の証明責任を誤った判決
法律に従って判決裁判所を構成したということはできないとされた事例
最高裁判所平成11年2月25日判決
【判例時報1670号21頁掲載】
神ならぬ人が常に[……]
私の心に残る裁判例| 2020.08.18
(第26回)実質的妥当性と形式論理の挟間から創造性へ(久保野恵美子)
長崎じん肺訴訟上告審
1 雇用者の安全配慮義務違反によりじん肺にかかったことを理由とする損害賠償請求権の消滅時効の起算点
2 慰謝料額の認定に違法があるとされた事例―長崎じん肺訴訟上告審判決
[……]