『児童発達支援・放課後等デイサービスのための発達障害支援の基本』(著:内山登紀夫)

一冊散策| 2025.12.05
新刊を中心に,小社刊行の本を毎月いくつか紹介します.

 

 

目次

まえがき

第 1 章 発達障害とは何か:ニューロダイバーシティの観点から
はじめに
ニューロダイバーシティとは
アタッチメント(愛着)とは
多様性の尊重
神経発達症群とは
知的発達症
自閉スペクトラム症(ASD)
注意欠如・多動症(ADHD)
学習障害
発達性協調運動症
社会モデルと個人(医学)モデル
感覚の問題
英国におけるニューロダイバーシティ

第 2 章 自閉スペクトラム症の学習スタイル
自閉スペクトラム症の学習スタイルとは
暗黙的な学習
聴覚情報の処理
注意
「注意」の特性への配慮
弱い中枢性統合
実行機能
社会性の認知
社会性の認知の苦手を補う
英国の新しい理論
感覚の問題
ASDを理解することの意味

第 3 章 感覚問題の理解とサポート
感覚刺激が多すぎる
感覚刺激への反応
感覚をめぐる困りごと
異食:食物でないものを食べる
対策

第 4 章 コミュニケーションと交流のサポート
定型発達のコミュニケーションの発達
ASDのコミュニケーションの発達
表出コミュニケーションへの特性の現れ方
受容コミュニケーションへの特性の現れ方
非言語コミュニケーションへの特性の現れ方
社会的コミュニケーション障害の現れ方
社会性と対人コミュニケーションは不可分
コミュニケーションの支援
受容的(理解)コミュニケーションのアセスメント
コミュニケーションの指導の方法・工夫
コミュニケーションを妨げるもの
社会的状況でのコミュニケーションの指導方略
大人のコミュニケーションの調整
まとめ

第 5 章 療育の原則:SPELL、TEACCH の考え方と支援方法
発達障害の療育の原則
SPELL とは
TEACCH の構造化

第 6 章 いわゆる問題行動、懸念される行動の対応、愛着・トラウマとの関連
行動の理解と問題行動の対応
行動の機能分析
自閉性疲弊と燃え尽き
愛着とトラウマとの関係
精神医学におけるアタッチメント障害
発達障害の子どもはトラウマ体験をもちやすい
虐待・愛着障害か、発達障害か
養育者・支援者に求められるもの:アタッチメントの視点から
ASD とトラウマ

第 7 章 思春期の課題と女子の特性
思春期の ASD・ADHD の子ども
合理的配慮について
思春期の支援の基本方針
就学にあたって
「平等」「差別」という落とし穴
思春期の変化
「授業に集中しない、落ち着きがない」子どもへの対応
女子の特徴
女子に向けた指導方略
思春期の社会性/性の問題への対応
ASD の女子といじめ
ASD の女子とカモフラージュ

第 8 章 本人・家族への特性理解の支援
本人・家族への「告知」
「障害受容」という曖昧な用語
発達障害の理解の障壁
保護者が傷つく言葉、禁句集
発達障害で考慮すべきこと
自分の特性を自分で理解する
カミングアウト、第三者への説明
当事者にとっての診断の意味

第 9 章 不安とストレスの対応
ASD の人たちのストレッサー
発達障害と合併しやすい精神疾患・身体疾患
ASD と不安
ASD と抑うつ症
不安やうつをもつ ASD の人へのサポート
治療・支援
個別カウンセリング

第 10 章 医療と連携・薬物療法
発達障害と医療
発達障害の子どもの薬物療法
問題行動への対応
薬物療法の開始、中止、増量、減量の判断
ASD に伴う身体的併存症
睡眠障害
精神科治療における薬物療法
薬物療法を希望する人への注意事項

第 11 章 日本の障害児支援の仕組みと課題
障害児支援サービス制度
計画相談支援・障害児相談支援の仕組み
受給者証をめぐって
医療とのかかわり
調査から見えてきたこと
相談支援と事業所のサービス
現場での支援

第 12 章 将来の自立した生活に向けての支援
成人期に困っていることから逆算して考える
将来に備えて
子どもをサポートするときの原則
学校をどう考えるか
合理的配慮と学校
「統合教育」と特別支援教育
排除・不登校
エネルギーとキャパシティ
学校におけるネガティブな体験
本人中心のプラン
10 代へのアクションプラン
保護者・支援者が自分自身を大切にする

あとがき

参考図書/推薦図書

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