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一冊散策| 2023.09.22

『冤罪学』(著:西愛礼)

序章 冤罪を学び、冤罪に学ぶ 「被告人は無罪。」 右から裁判長の声が聞こえた。 証言台に座る被告人はまだ不安そうに目をつぶり、うつむいている。 日本語が分からず、通訳を待っているか[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.11.11

(第40回)連載を振り返って(2)(最終回)

1 違法捜査の分類 それでは、過去の冤罪事件では、どのような違法捜査が行われてきたかを見てみよう。連載で取り上げた事件における違法捜査は、おおむね、以下のように分類できる。 (1) 身柄拘束に関す[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.10.08

(第39回)連載を振り返って(1)

1 違法捜査と冤罪の関係 40回近く続けてきたこの連載(事件数としては28件)も、終わりが近づいた。まだまだ取り上げなければならない事件はあるが(特に、後に述べる第一期には、無罪判決に至ったものだけ[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.09.06

(第38回)強奪した手提げ金庫の投棄場所を指示させた引当捜査報告書において、帰路に撮影した写真をあたかも往路に撮影したものとして添付した─日野町事件

本連載では、最終的に無罪が確定した事件だけを扱ってきた(唯一の例外が、前回紹介した白鳥事件である)。それは、冤罪と違法捜査の関係を明らかにするためには、冤罪であることが裁判上確定していることが望ましい[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.08.13

(第37回)唯一の物的証拠(拳銃の試射弾丸)を警察がねつ造した疑い─白鳥事件

今回紹介するのは、「開かずの扉」とされていた再審について最高裁が画期的な判断を示して、冤罪救済に途を開いたとされる白鳥事件である。この事件では、警察が重要な証拠をねつ造していた強い疑いがあるとされた([……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.07.06

(第36回)確実な物証はなく目撃証言も不確かなものであったのに、被疑者の弁解を無視する追及的な取調べによって虚偽自白させた─米谷事件(青森の老女殺し事件)

被告人(米谷さん)に対する懲役10年の判決が確定した後「真犯人B」が自首して出て詳細な自白をしたが、裁判所は、起訴後否認に転じたAに無罪判決をし、検察官控訴中にBが自殺してしまうという経緯があった。し[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.06.10

(第35回)睡眠時間も与えず長時間の厳しい取調べ(拷問)によって虚偽自白させた上、重要な証拠品である鉈や着衣を廃棄した─免田事件

確定死刑囚が再審の結果「アリバイ成立による完全無罪」とされた衝撃的事件であり、死刑囚による再審無罪判決としては史上初のものである。免田さんは、死刑の執行に怯えつつ獄中から無実を訴え続け、34年後に青天[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.05.11

(第34回)拷問によって被疑者を無理やり自白させた上、被疑者が検察官に提出した拷問の事実を訴える手記などを隠匿し通した─梅田事件

21世紀の現在でも、取調べにおける暴力の行使は時にみられるが、昭和20年代では、拷問が堂々と行われていた。 梅田事件 釧路地網走支判昭和29年7月7日(無期懲役) 札幌高[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.04.12

(第33回)殺人事件につき、ずさん極まる血痕鑑定を根拠に逮捕・勾留し、シャツの血痕までねつ造して死刑を求刑した─弘前大学教授夫人殺し事件

本件は、被害者が国立大学教授の美貌の若妻であった上、犯人として起訴された被告人が、「源平屋島の合戦(扇の的)」で有名な「那須与一」の直系子孫であったことから大きな話題を呼んだ。また、被告人の有罪判決が[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.03.15

(第32回)強盗殺人事件につき、多くの違法捜査と違法な公判活動を重ねた結果、無実の若者2人に無期懲役刑を確定させた─布川事件(2)

前回に続き、違法捜査や違法な公判活動などについて紹介し、引き続き弁護人の活動と裁判所の問題点について論じる。 3 違法捜査等の内容はどのようなものであったか(続) (4) 従前の自白と食い違う自白[……]
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