#判例時報社 タグ 記事一覧
私の心に残る裁判例| 2023.11.01
(第66回)民事訴訟における刑事訴訟関係書類の「法律関係文書」該当性を介した提出義務肯定の合理性(八田卓也)
刑事訴訟関係書類提出命令判決
1 捜索差押許可状及び捜索差押令状請求書が民訴法220条3号所定のいわゆる法律関係文書に当たるとされた事例
2 民訴法220条3号所定のいわゆる法律関係文書に該当する[……]
私の心に残る裁判例| 2023.10.02
(第65回)「永久に不滅」の判例法――民法94条2項類推適用法理(武川幸嗣)
不実の所有権移転登記が所有者の承認のもとに存続せしめられていたものとして民法94条2項を類推適用すべきものとされた事例
最高裁判所昭和45年9月22日第三小法廷判決
判例時報609号40頁
[……]
私の心に残る裁判例| 2023.09.01
(第64回)出世は辛いよ?(得津晶)
大和銀行株主代表訴訟
1 銀行の海外支店において従業員による長年にわたる無断取引等の不正な証券取引により銀行に巨額の損失が生じた場合、銀行の海外支店担当の取締役につき、証券残高の確認を怠った等の善[……]
私の心に残る裁判例| 2023.08.01
(第63回)無罪にいたる長い道のり――「仮説」を「真実」というために何が必要か(後藤貞人)
大阪母子殺害事件
殺人、現住建造物等放火の公訴事実について間接事実を総合して被告人を有罪とした第一審判決及びその事実認定を是認した原判決に、審理不尽の違法、事実誤認の疑いがあるとされた事例
最高裁[……]
私の心に残る裁判例| 2023.07.03
(第62回)最高裁の見せた「本気」(齋藤愛)
刑法175条にいう猥褻文書とは徒らに性欲を興奮又は刺戟せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するものをいう。本書の中の検察官が指摘する一二箇所に及ぶ性的場面の描写は……性的[……]
私の心に残る裁判例| 2023.06.05
(第61回)家事調停官の経験を糧に(田中記代美)
婚姻費用分担審判に対する抗告事件
大阪高裁平成28年3月17日決定
【判例時報2321号36頁】
1 家事調停官について
令和2年10月、家事調停官の任官がかなった。家事調停官は、弁護士と[……]
私の心に残る裁判例| 2023.05.01
(第60回)死刑制度の存廃に重要な一石を投じた「永山事件」控訴審判決(木谷明)
永山事件控訴審判決
殺人2件、強盗殺人2件、強盗殺人未遂1件等の事案について 一審の死刑判決が破棄され、無期懲役刑が言い渡された事例
――連続ピストル射殺魔事件控訴審判決
東京高等裁判所昭和56[……]
私の心に残る裁判例| 2023.04.03
(第59回)バブル崩壊後、担保裁判例が隆盛をきわめた頃――裁判例は、社会の実相を映す鏡のごとく(田髙寛貴)
不動産を目的とする商事留置権の成否、及び抵当権との競合
1 宅地造成請負契約の請負人による債務者所有の造成土地に対する占有が、商人間の留置権の成立に必要な占有といえるとされた事例
2 不動産を目的[……]
私の心に残る裁判例| 2023.03.01
(第58回)判例の背後にある公共事業の実相、そしてリーガル・リサーチ(鈴木敦)
小田急線高架化事業認可取消訴訟最高裁大法廷判決
1 都市計画事業の認可の取消訴訟と事業地の周辺住民の原告適格
2 鉄道の連続立体交差化を内容とする都市計画事業の事業地の周辺住民が同事業の認可の取消[……]
私の心に残る裁判例| 2023.02.22
(第57回)憲法というわたしたちのおおきな木(平沼直人)
砂川事件大法廷判決
日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第3条に基く行政協定に伴う刑事特別法違反被告事件――砂川事件上告審判決
最高裁判所昭和34年12月16日大法廷判決
【判例時報208[……]