出題(2026年2月号掲載分)/応募締切(2月8日)/解答(2026年5月号掲載)
出題1
桁切り 2 乗和は自然数に対して決まる関数である.自然数 $x$ の 10 進数表現の各桁を $x_1, x_2, \cdots, x_n$ とすると,桁切り 2 乗和の関数 $f$ は
\begin{align*}
f (x)= x_1^2+x_2^2+\cdots +x_n^2
\end{align*}である.たとえば $f (314)=3^2+1^2+4^2=26$ になる.
任意の自然数 $x$ を初期値として桁切り 2 乗和を繰り返す数列を考える.つまり
\begin{align*}
x,\, f (x),\, f (f (x)),\, f (f (f (x))), \cdots
\end{align*}である.このとき,以下について答えよ.
(1)この数列が発散することはあるか.
(2)この数列が収束する場合,収束する値の候補を挙げよ.
(3)この数列が振動する場合,そのループの候補を挙げよ.
小谷善行 (東京農工大学名誉教授)
出題2
図 1 に 4 つ並んでいるような図形を根付き二分木といいます.いちばん上の頂点を根と呼び,そこから下に線が伸びます.各点は,下に 2 本の線を持つか,まったく持たないかのいずれかです.下に線を持たない点を葉と呼びます.図 1 のように,葉には左から順に番号付けをします.根付き二分木 $T$ に対し,下に 2 本の線を持つ点の数 (分岐の数) を $C(T)$ とします.図 1 の場合,分岐の数は左から順に $3,\, 3,\, 2,\, 2$ です.
$C (T_1) = C (T_2)$ を満たす 2 つの木 $T_1,\, T_2$ の組を考えます.この組が既約でないとは,ある $i$ が存在して,両方の木で「$i$ 番目の葉と $i+1$ 番目の葉がそれぞれ同じ点から伸びている」ことをいいます.ここで「同じ点から伸びている」とは,ある 1 つの点から伸びている 2 本の線の先が $i$ 番目と $i+1$ 番目の葉であることを意味します.つまり,両方の木において,$i$ 番目の葉と$i+1$ 番目の葉がそれぞれひとつの分岐を構成しているという状況です.そのような $i$ が存在しないとき,この組は既約であるといいます.例えば図 1 の左側の組は, 2 の葉と 3 の葉がどちらの木においても共通の点 ♦,★ から伸びているので既約ではありません.右側の組は,1 つ目の木において 1 の葉と 2 の葉が分岐を構成していますが,もう 1 つの木の 1 の葉と 2 の葉は分岐を構成していません.2 の葉と 3 の葉は 1 つ目の木において分岐を構成していないので,この組は既約です.自然数 $n \geqq 2$ に対し,$N (n)$ を $C (T_1) = C (T_2) = n$ を満たす既約な二分木の組 $(T_1, T_2)$ の個数とします.
前置きが長くなりましたが,問題は以下の通りです.カタラン数 $c_n$ を$c_n = {}_{2n}\text{C}_n/ (n + 1)$ で定めます.任意の自然数 $n\geqq 2$ に対して,
\begin{align*}
2c_{n-1} \leqq N (n) \leqq c^2_n
\end{align*}が成り立つことを示してください.不等式評価の改良も歓迎します.
出題:児玉悠弥 (鹿児島大学大学院理工学研究科)
応募規定[解答掲載2026年5月号]
郵送の場合
B5判の用紙をご使用のうえ,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:2月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記宛先までお送りください.
〒170-8474 東京都豊島区南大塚3-12-4
日本評論社 数学セミナー〈エレガントな解答をもとむ〉係
メール送信の場合
B5判のサイズで,解答用紙 1 枚ごとにA:出題の番号(例:2月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記フォームから PDF ファイルを送信して下さい (ファイルサイズ10MBまで).
解答記載に LaTeX ご利用の方は,テンプレートもご活用下さい.テンプレート利用は任意です.またテンプレートの漢字コードはUTF8です.ファイルが文字化けするときは適宜変換してお使いください.
(1)投稿フォームが上手く動かない,(2)受信確認メール希望の方でメールが届かない,などの場合,susemi_elegant@nippyo.co.jp に直接お送り下さい.
注意事項
- 締切:2026年2月8日
- 二題に応募されるときは,郵送の場合は解答用紙を,メール送信の場合はファイルを,出題ごとにかえてください.
- 年齢を忘れずにお書きください.
- 解答用紙は両面の使用を不可とします.
- 解答用紙はご返却できません.
- 問題のご感想も歓迎します.
- 出題掲載号:数学セミナー2026年2月号
- 解答・講評は,本誌2026年5月号にてご確認ください.
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