(第3回)時を味方につける(2)—段階的に制度を動かす(笠松珠美)
新 行政用語の常識――用語から学ぶ行政手法| 2026.08.19
『新 法令用語の常識』『新 法令解釈・作成の常識』の著者・吉田利宏(元衆議院法制局参事)が、現職の衆議院法制局職員である笠松珠美と共に執筆する新連載。行政に関わる人たちに向けて、行政手法(行政目的を実現するための手法)を使いこなすために、キーワードとなる行政用語を通じて、行政手法をその前提となる法制度と併せて理解することを提案。行政用語に関する知識が政策立案や法令の理解に欠かせない新常識になることを期待して「新 行政用語の常識」と題した連載がスタートします。1 はじめに
前回は、法令の公布と施行について、特に法令をいつから施行すればよいか、その考え方や施行期日の定め方の種類を見てきました。
運用体制がいつ整うのか、また周知期間をどの程度設ける必要があるのかを検討し、施行期日を定めますが、法令の一部分については特に準備に時間がかかるが、それ以外の部分は早く施行したいという場合はどうすればよいでしょうか。また、法令の施行に先立って施行に向けた準備を行う必要がありますが、その準備のために法令上の根拠が必要な場合はどうすればよいでしょうか。今回は、段階的に制度を動かしたい場合の施行期日の定め方や適用区分、準備行為など、少し応用的な場面を考えていきましょう。
吉田利宏(よしだ・としひろ)
1963年生まれ。1987年衆議院法制局入局。以後15年にわたり議員立法や修正案の作成に参画。主な著書に、『新 法令用語の常識〔第2版〕』『新 法令解釈・作成の常識〔第2版〕』(日本評論社)、『法実務からみた行政法』『法令読解心得帖』(共著、日本評論社)、『政策立案者のための条例づくり入門』(共著、学陽書房)、『つかむ・つかえる行政法〔第2版〕』『法学のお作法』(法律文化社)、『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術(第4版)』『同 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方』『同 民法を読む技術・学ぶ技術』(ダイヤモンド社)などがある。
笠松 珠美(かさまつ・たまみ)
衆議院法制局法制企画調整部総務課長。2000年に衆議院法制局に入局し、現在まで、憲法、国会、選挙、内閣、安全保障、地方自治、法務、環境、農林水産、厚生労働など、幅広い分野の議員立法・修正案の立案等を担当。『条文の読み方(第2版)』(有斐閣、2021年)の共同執筆者の一人。なお、本稿は筆者の私見であり、所属する組織の見解ではありません。
1963年生まれ。1987年衆議院法制局入局。以後15年にわたり議員立法や修正案の作成に参画。主な著書に、『新 法令用語の常識〔第2版〕』『新 法令解釈・作成の常識〔第2版〕』(日本評論社)、『法実務からみた行政法』『法令読解心得帖』(共著、日本評論社)、『政策立案者のための条例づくり入門』(共著、学陽書房)、『つかむ・つかえる行政法〔第2版〕』『法学のお作法』(法律文化社)、『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術(第4版)』『同 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方』『同 民法を読む技術・学ぶ技術』(ダイヤモンド社)などがある。
笠松 珠美(かさまつ・たまみ)

衆議院法制局法制企画調整部総務課長。2000年に衆議院法制局に入局し、現在まで、憲法、国会、選挙、内閣、安全保障、地方自治、法務、環境、農林水産、厚生労働など、幅広い分野の議員立法・修正案の立案等を担当。『条文の読み方(第2版)』(有斐閣、2021年)の共同執筆者の一人。なお、本稿は筆者の私見であり、所属する組織の見解ではありません。














