刑罰による国章の保護(亀井源太郎)

法律時評(法律時報)| 2026.02.27
世間を賑わす出来事、社会問題を毎月1本切り出して、法の視点から論じる時事評論。 それがこの「法律時評」です。
ぜひ法の世界のダイナミズムを感じてください。
月刊「法律時報」より、毎月掲載。

(毎月下旬更新予定)

◆この記事は「法律時報」98巻3号(2026年3月号)に掲載されているものです。◆

Grand Moff Tarkin: Princess Leia, before your execution, I would like you to be my
guest at a ceremony that will make this battle station operational. No star system
will dare oppose the Emperor now.

Princess Leia: The more you tighten your grip, Tarkin, the more star systems will slip
through your fingers.

Star Wars: Episode IV – A New Hope. Directed by George Lucas, Lucasfilm, 1977.

1 刑罰による国章の保護

定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)

近時、刑罰による国章の保護の在り方をめぐる議論が前景化している。

令和7年10月27日に参政党所属の4名の参議院議員が、「日本国に対して侮辱を加える目的で、日本国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損する行為についての処罰規定を整備する必要がある」ことを理由とし、「日本国国旗損壊罪を新設することを内容とする刑法の一部を改正する法律案」(第219回国会参法3号)を国会に提出した。

この法律案によれば、同罪は、「日本国に対して侮辱を加える目的で、日本国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、2年以下の拘禁刑又は20万円以下の罰金に処する。」というものである。同様の法律案は、自民党からも国会に提出されたことがあり、日本国の国章に対する損壊等の行為を法的にどう評価すべきかという問いは、しばしば議論の対象とされた。

本稿では、この日本国国旗損壊罪新設法案の提出を機縁として、刑罰による国章の保護について、若干の検討を加えることとする。

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