#プロ精神科医あるあるノート タグ 記事一覧
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.07.17
(第6回)死ぬ代わりに先延ばしを選ぶ
本当にこの先に希望はあるのか
突然ですが、この先、生きていていいことはありそうだと思われますか。
実習に来ている医学部の学生さんにそう尋ねると、「あると思います」と迷いなく明るく答える人が圧倒[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.06.13
(第5回)機能は貝のようになったとしても
赤ん坊は人か動物かをめぐる議論
どうして赤ん坊を私たちは人と認めることができるのでしょうか。テレビなどで新生児の誕生を寿ぐ番組を見ていると、赤ん坊こそ一番純粋な人間らしい人間ではないかと即座に反論を[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.05.16
(第4回)ミスド、スタバ、コメダの距離感
蝶に好みの花があるように
蝶というのはかなり厳格に特定の花をターゲットにして蜜を吸うのだという話を聞いたことがあります。たとえばモンシロ蝶はタンポポが好きで、アゲハ蝶はヒガンバナ。ちょっと似合いすぎ[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.04.16
(第3回)恋人転移から始まり、父親転移を通り、おじいさん転移に到る
若い精神科医の試練のひとつとしての恋人転移
きちんと臨床をしようとしている若い精神科医にとって、最初の試練はいくつかありますが、「恋人転移」もそのひとつでしょう。文字どおり、来訪者が年若い精神科医に[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.03.14
(第2回)外来における「ふにゃふにゃ」あるいは「ゆるふわ」
「ふにゃふにゃ」あるいは「ゆるふわ」と静的了解
うちの医局では(もう定年で退職したので、厳密には元医局というべきなのですが)、相談に来られる患者本人や家族への対応を、とりあえず今は「ふにゃふにゃ」し[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.02.14
(第1回)ラスト・ジェンガ、ファースト・ジェンガ
医学部の学生さんに、私の診察に陪席してもらっていたとき、患者さんが退席してから自分の処方を見てもらって、「この処方は精神科でのよい処方のひとつの条件を備えていますが、どの点がそうかわかりますか」とよく[……]