出題(2021年7月号掲載分)/応募締切(7月8日)/解答(2021年10月号掲載)

エレガントな解答をもとむ(数学セミナー)| 2021.06.09
 『数学セミナー』のコーナー「エレガントな解答をもとむ」の出題を掲載します.奮ってご応募ください.解答・講評(3ヶ月後)は,本誌にてご確認ください.

(毎月10日頃の掲載予定)

$\def\t#1{\text{#1}}\def\dfrac#1#2{\displaystyle\frac{#1}{#2}}\def\bs#1{\boldsymbol{#1}}$

出題1

$p$ を奇素数,$n$ を自然数とし,$\bs{F}_p=\{0,1,\cdots,p-1\}$ と置きます.下記のような命題を考えます.

(C) 任意の整数 $a$ に対して合同方程式
\begin{align*}
(x+1)^n-x^n\equiv a\quad(\t{mod}\,p)
\end{align*}は $\bs{F}_p$ に解をもつ.

(1) 命題(C)が成立するとき,$u\not\equiv 0\ (\t{mod}\,p)$ なる任意の整数 $u$ に対して
\begin{align*}
\Bigl\{(x+u)^n-x^n\,\Bigm|\,x\in\bs{F}_p
\Bigr\}\equiv\bs{F}_p\quad(\t{mod}\,p)
\end{align*}が成立することを示してください.

ここで整数からなる集合 $A,\,B$ に対して $A\equiv B\ (\t{mod}\,p)$ とは,$A$ の任意の要素は $p$ を法として $B$ のある要素に合同であり,$A$ と $B$ を取り替えてもこの命題が成り立つときをいいます.

(2) 命題(C)が成立するようなすべての自然数 $n$ を求めてください.求めた自然数以外の $n$ に対しては(C)は成り立たないことも示してください.

もちろん問題の一部の解答でも歓迎です.

出題:中川暢夫

出題2

分数を習い始めた小学生が分数の足し算をするときに,$\dfrac 12+\dfrac 34=\dfrac{1+3}{2+4}$ と間違えることがあります.そこで,2 つの有理数 $s,\,t$ に対して,それらが既約分数で $s=\dfrac ab,\,t=\dfrac cd$ と表されるとき,
\begin{align*}
s\sharp t=\dfrac ab\sharp\dfrac cd=\dfrac{a+c}{b+d}
\end{align*}と定めます.ただし,有理数を既約分数で表すときは,分母は常に正とし,整数 $n$ は $\dfrac n1$ で表すとします.

有理数を端点とする区間 $I=[s,t]$ に対して,$s<s\sharp t<t$ であるので,$u=s\sharp t$ を $I$ の $\sharp$ 中点と呼び,区間 $I$ を2 つの区間 $[s,u]$, $[u,t]$ に分割することを $\sharp$ 分割と呼びます.さらに,$L,\,R$ の文字列 $w$ に対して,$I_w$ の $\sharp$ 分割が $I_{wL}$, $I_{wR}$ であると帰納的に定めます.また,$I_w$ の $\sharp$ 中点である有理数は「$I$ におけるアドレス $w$ をもつ」と言うことにします.($I$ の $\sharp$ 中点は空文字列のアドレスをもちます.)

例えば $I=\left[\dfrac{-1}5,\dfrac 74\right]$ とすると,$\dfrac{-1}5\sharp\dfrac 74=\dfrac 69=\dfrac 23$ なので 1 回目の分割は $I_L=\left[\dfrac{-1}5,\dfrac 23\right]$, $I_R=\left[\dfrac 23,\dfrac 74\right]$ であり,2 回目の分割は $I_{LL}=\left[\dfrac{-1}5,\dfrac 18\right]$, $I_{LR}=\left[\dfrac 18,\dfrac 23\right]$, $I_{RL}=\left[\dfrac 23,\dfrac 97\right]$, $I_{RR}=\left[\dfrac 97,\dfrac 74\right]$ となり,$\dfrac 23\sharp\dfrac 97=\dfrac{11}{10}$ は $\left[\dfrac{-1}5,\dfrac 74\right]$ におけるアドレス $RL$ をもちます.

(1)区間 $I$ 内の両端を除くすべての有理数は,区間 $I$ におけるアドレスをもつでしょうか.

(2)区間 $I$ におけるアドレスをもつ有理数を,区間 $J$ におけるそれと同じアドレスをもつ有理数に対応させる写像を $f_{IJ}$ と書きます.$f_{IJ}$ は $I$ 上の連続関数 $\overline{f_{IJ}}$ に拡張できるでしょうか.また,それは可微分でしょうか.

解答は(1)だけでも結構です.

出題:山田修司

応募規定[解答掲載2021年10月号]

郵送の場合

B5判の用紙をご使用のうえ,解答用紙 l 枚ごとにA:出題の番号(例:7月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記宛先までお送りください.

〒170-8474 東京都豊島区南大塚3-12-4
日本評論社 数学セミナー〈エレガントな解答をもとむ〉係

メール送信の場合

B5判のサイズで,解答用紙l枚ごとにA:出題の番号(例:7月号出題1),B:住所,氏名(ふりがなも明記,誌上での仮名を希望される方は,こちらに明記),年齢,職業を記入して,下記フォームから PDF ファイルを送信して下さい (ファイルサイズ10MBまで).

解答記載に LaTeX ご利用の方は,テンプレートもご活用下さい.テンプレート利用は任意です.またテンプレートの漢字コードはUTF8です.ファイルが文字化けするときは適宜変換してお使いください.

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編集部に届くメールと同内容のものを送信しますので,お送りいただくPDFファイルも添付されます.
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※解答PDFを添付して下さい

投稿フォームが上手く動かないなどの場合は,susemi_elegant@nippyo.co.jp に直接お送り下さい.

注意事項

  • 締切:2021年7月8日
  • 二題に応募されるときは,郵送の場合は解答用紙を,メール送信の場合はファイルを,出題ごとにかえてください.
  • 年齢を忘れずにお書きください.
  • 解答用紙は両面の使用を不可とします.
  • 解答用紙はご返却できません.
  • 問題のご感想も歓迎します.
  • 出題掲載号:数学セミナー2021年7月号
  • 解答・講評は,本誌2021年10月号にてご確認ください.

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