小さな「助けて」を社会へ

特集/小さな「助けて」を社会へ| 2019.11.12

社会のさまざまな場所に、困難な状況に置かれながら、そのことを他者に打ち明けることなく、抱え込んでいる人たちがいます。外側から見れば、困っているのであれば誰かに頼ればいい、支援団体や行政窓口などに相談すればいいと言いたくなるかもしれません。しかし、困難を抱える当事者がみずからSOSを出すことは、決して簡単なことではありません。どのようにすれば、大きな声にはなりづらい「助けて」を、社会にひらくことができるでしょうか。複数のフィールドから考えます。


早めに「しんどがる」子育て

貴戸理恵(きど・りえ)
1978年生まれ。関西学院大学社会学部教員。〔写真提供:聖教新聞〕


「助けて」の声を封じるのは誰か?

鈴木大介(すずき だいすけ)
文筆業、高次脳機能障害当事者。


「弱さ」の先にある希望

引土絵未(ひきつち・えみ)
精神保健福祉士、治療共同体研究会世話役。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部外来研究員、日本学術振興会特別研究員RDP。


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◆こちらの本もおすすめです。
松本俊彦 編『「助けて」が言えない-SOSを出さない人に支援者は何ができるか』(日本評論社、2019年)
Web日本評論では、本書のはしがきを公開しています。