Web日本評論だけの!!記事 一覧

特集/ジャーナリストとパスポート---問い直される「海外渡航の自由」と旅券法| 2025.09.19

「海外渡航の自由」を骨抜きにした判決—常岡浩介さん旅券返納命令取消訴訟(出口かおり)

1 フリージャーナリストとしての活動 フリージャーナリストの常岡浩介さんは、早稲田大学の学生だった1992年頃から、夏休みや春休みを利用して、アフガニスタン、アルジェリア、リビア、シリア、イラク、レ[……]
特集/ジャーナリストとパスポート---問い直される「海外渡航の自由」と旅券法| 2025.09.19

人権の「最大の尊重」が原則である—「ジャーナリストに渡航の自由を!」安田純平さん旅券発給拒否取消訴訟(岩井信)

1 何を求めて提訴したか 伊藤博文の『憲法義解』(1889年)((伊藤博文著[宮沢俊義校註]『憲法義解』(岩波文庫、1940年[改版2019年])。実質的な著者は憲法起草者の1人、井上毅と言われてい[……]
私の心に残る裁判例| 2025.09.08

(第87回)二要件説の起点—藤田嗣治絵画複製事件と著作権法の実践的解釈(高林龍)

藤田嗣治絵画複製事件東京地裁判決 美術全集への絵画の複製物の掲載が著作権法32条1項に規定する引用とは認められないとされた事例 東京地方裁判所昭和59年8月31日判決 【判例時報1127号138[……]
弁護士が推す! 実務に役立つ研究論文| 2025.09.05

(第82回)代替納付義務の制度設計は、どうあるべきか?(伊藤剛志)

渕圭吾「終局的な義務者でない者による義務履行に関する一考察---租税の徴収納付制度を中心に」 法学研究98巻1号(2025年1月)207頁 日本の基幹税である所得税・法人税においては、個人・法人の[……]
#小さな調整が大きな変化を:発達障害の方々にとって「悪くない暮らし」のために(佐々木康栄)| 2025.08.26

(第5回)その行動は、何を“伝えて”いるのか?:“行動”の背景にある、ご本人の切実な声

「一つの行動が収まったと思ったら、今度は別の行動が始まった……」 支援の現場で、私たちはときに、まるで“モグラ叩き”のような、終わりなきループに迷い込むことがあります。良かれと思って時間と情熱を[……]
私の心に残る裁判例| 2025.08.22

(第86回)価格・商品設計と法—NOVA事件の問題提起(丸山絵美子)

いわゆるNOVA事件 外国語会話教室の受講契約の解除に伴う受講料の清算について定める約定が特定商取引に関する法律49条2項1号に定める額を超える額の金銭の支払を求めるものとして無効であるとされた事例[……]
竪琴にロバ:ラテン語格言のお話(野津寛)| 2025.08.20

(第18回)文字・書物をめぐる運命と偶然:habent sua fāta libellī/書物はそれぞれの運命を持っている

habent sua fāta libellī ハベント スア ファータ リベッリ― (書物はそれぞれの運命を持っている) 書物の運命 表題に掲げたラテン語の格言は, 古代ローマの[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2025.08.18

(第24回・終)人工配偶子作製のゆくえ:他にもある作製術と受精卵作製容認への動き

前回は,体の細胞から作られた iPS 細胞 (人工多能性幹細胞) を原料に,精子や卵子を作る,という研究が進められていることをお話しした[1],[2].2023 年の時点で,すでにマウスでは,オスの体[……]
弁護士が推す! 実務に役立つ研究論文| 2025.08.05

(第81回)DXの進展により、変化する民事法の役割(有吉尚哉)

西内康人「DXと民事法---消滅・発生構成と技術的条件の果たす役割」 法律時報97巻2号(2025年2月号)30頁 近年、暗号資産、ステーブルコイン、セキュリティ・トークン、NFT(Non-Fun[……]
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2025.07.17

(第23回)人工配偶子:iPS 細胞から作られつつあるヒトの精子と卵子

前回お話ししたミトコンドリア移植よりはるかに重大な倫理的・社会的・法的問題を、近い将来引き起こすであろう研究の流れに、「成体 (ヒトでいえば成人) の体の細胞を原材料として、人工的に精子や卵子をつくる[……]
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