特集/ジャーナリストとパスポート—問い直される「海外渡航の自由」と旅券法
特集/ジャーナリストとパスポート---問い直される「海外渡航の自由」と旅券法| 2025.09.19

私たちは、日頃、生活している中で「移動の自由」を制限される状況に置かれることは少ないかもしれません。海外旅行へ行く際には、パスポートは申請すれば発給され、行きたい国へ行き、帰ってくる自由が保障されています。
しかし、そのような自由がもし奪われてしまったとしたら?
「海外渡航の自由」は憲法上の人権であるにもかかわらず、それに反するような国による裁量権の行使とそれを認める司法判断がまかり通ってしまうとしたら?
2人のジャーナリストが、パスポートの不発給・返納命令を受け、訴訟を提起しています。
常岡浩介さん・安田純平さんの二つのパスポート裁判を確認し、これらの裁判が社会に問いかけるものを考えていきます。
「海外渡航の自由」を骨抜きにした判決—常岡浩介さん旅券返納命令取消訴訟
出口かおり(でぐち・かおり)
弁護士
常岡浩介さんの旅券返納命令取消訴訟について、返納命令交付の経緯と地裁・高裁判決を振り返ります。
人権の「最大の尊重」が原則である—ジャーナリストに渡航の自由を! 安田純平さん旅券発給拒否取消訴訟
岩井信(いわい・まこと)
弁護士
安田純平さんの旅券発給拒否取消訴訟について、事案の詳細と、裁判の争点を確認します。
(座談会)パスポート裁判が問いかけるもの—渡航の自由をめぐる人権と国益(出口かおり・岩井信・田島泰彦)
出口かおり(でぐち・かおり)+岩井信(いわい・まこと)
(司会)田島泰彦(たじま・やすひこ)
常岡浩介さん・安田純平さんの二つのパスポート裁判の地裁・高裁判決のポイントと、どのように判断が分かれたのかを確認し、これらの裁判が問いかけるものを明らかにします。
特集「ジャーナリストとパスポート」の記事をすべて見る



