序文(特別企画:貧困と孤立の臨床――“つながり”の支援を考える)(編:滝川一廣・青木省三・田中究)

特別企画から(こころの科学)| 2022.06.17
心理臨床、精神医療、教育、福祉等の領域で対人援助にかかわる人、「こころ」に関心のある一般の人を読者対象とする学術教養誌「こころの科学」。毎号の特別企画では、科学的知見の単なる解説ではなく、臨床実践に基づいた具体的な記述を旨としています。そうした特別企画の一部をご紹介します。

(毎月中旬更新予定)

◆本記事は「こころの科学」224号(2022年7月号)の、滝川一廣・青木省三・田中究編「特別企画:貧困と孤立の臨床――“つながり”の支援を考える」に掲載されている序文です。◆

「経済大国」といわれる現代の日本にあって、安定した雇用を得られず、頼れる縁故もなく、あるいは幼い子どもや介護の必要な家族を抱え、経済的・社会的に厳しい生活を余儀なくされる人たちがいる。このような貧困と孤立は社会の問題として捉えられるべきものであり、安易に個人の問題に還元されてはならず、国・行政の立場からの公的な対応が求められる。

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