序文(特別企画:子どものこころとインターネット)(編:黒木俊秀)

特別企画から(こころの科学)| 2020.05.18
心理臨床、精神医療、教育、福祉等の領域で対人援助にかかわる人、「こころ」に関心のある一般の人を読者対象とする学術教養誌「こころの科学」。毎号の特別企画では、科学的知見の単なる解説ではなく、臨床実践に基づいた具体的な記述を旨としています。そうした特別企画の一部をご紹介します。

(毎月中旬更新予定)

◆本記事は「こころの科学」211号(2020年5月号)の、黒木俊秀編「子どものこころとインターネット」に掲載されている序文です。◆

20世紀末におけるインターネットに代表されるICT(情報通信技術)の飛躍的な発展は、世界的規模で高度な情報化を急激に進化させ、私たちの生活や社会のあり方にパラダイムシフトをもたらした。現在ではインターネットを介して、世界のどこにいても、いつでも誰でもかつてないほど大量の情報にアクセスすることが可能である。その結果、情報の個別化、断片化および並列化が進み、情報の大海の中から有益なものを手繰り寄せるという技術と見識(ネットリテラシー)が個々人に求められるようになった。また、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の普及は、私たちのコミュニケーションのあり方を変え、いまや人と人との心理的距離感もSNS上の反応によって測られてしまう。いずれにせよ、現在の私たちの生活がインターネットなしには成り立たなくなっているのは確かである。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。→ . 会員登録(無料)はお済みですか? 会員について

この号の記事をすべて読むには
雑誌購入ページへ