(第11回)ノロイはどこからやってくる?

子育てのノロイを解きほぐす―発達障害の子どもに学ぶ(赤木和重)| 2020.07.14
「〇〇ができないとダメ!」「みんなと一緒でないといけません!」「子育て、かくあるべし!」……そんな子育ての“ノロイ”に、気づけばとらわれていませんか? 発達障害の子どもとかかわる心理学者の優しいまなざしが、私たちにかけられたノロイをやわらかくしていきます。

(毎月上旬更新予定)

なぜノロわれるのだろう?

さて、いよいよ連載も終わりに近づいてきました。連載途中に、まさかの新型コロナウイルス騒動が起こるというアクシデントもありましたが、あと2回でこの連載も終了というところまで来ました。

これまでの連載では、ノロイの細かい内容についての話をしてきました。たとえば、「できるようになること」にこだわるため、親も子もしんどくなる「やればできる」のノロイであるとか、「ちゃんとする」ことにこだわって、これまた親も子も追いつめられる“ちゃんと”のノロイ、さらには、休むことを「オマケ」みたいなものとして見るがゆえに、子どもの心身の安定を奪いかねない「休みに価値なし」のノロイ、などを語ってきました。

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赤木和重(あかぎ・かずしげ)
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は発達心理学、インクルーシブ教育。同時に、保育・学校現場に入り、子どもや教師の姿に感動し、それを理論化する仕事をしている。著書に『アメリカの教室に入ってみた:貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』(ひとなる書房)、『目からウロコ!驚愕と共感の自閉症スペクトラム入門』(全国障害者問題研究会出版部)など。現在、わが子とのポケモンカードバトルに夢中。ちなみに写真は、ゼミ卒業生からポケモンカード(150枚!)をもらいご満悦の著者。