(第17回・最終回)精神科医の流儀

プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2025.06.13
外来のバックヤード、あるいは飲み会などフォーマルでない場で、臨床のできる精神科医と話していると、ある共通した認識を備えていると感じることがあります。こうした「プロの精神科医」ならではの「あるある」、言い換えれば教科書には載らないような暗黙知(あるいは逆に認識フレームの罠という場合もあるかもしれません)を臨床風景からあぶり出し、スケッチしていくつもりです。

(毎月中旬更新予定)

総合病院などで他科の先生とおつきあいをしていると、ちょっとした行き違いが生じることがありますが、その中に、受診してきた人を引き受けるかどうか、引き受けるとした場合どのように引き受けるかを常に初診で考えなくてはならない、という精神科に特有の問題があります。

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兼本浩祐(かねもと・こうすけ)
中部PNESリサーチセンター所長。愛知医科大学精神神経科前教授。京都大学医学部卒業。専門は精神病理学、臨床てんかん学。『てんかん学ハンドブック』第4版、『精神科医はそのときどう考えるか』(共に医学書院)、『普通という異常』(講談社現代新書)など著書多数。