(第4回)生殖腺と外性器の性が異なることもある:アンドロゲン不応症と先天性副腎皮質過形成
ヒトの性の生物学(麻生一枝)| 2023.12.15

このシリーズでは,私たちの人生に密接に関係する「ヒトの性に関する生物学的知見」を紹介していきます.
(毎月中旬更新予定)
前回は、典型的な男女像とは異なる体をもって生まれてくる人がいること、医学的には性分化疾患とよばれる「性染色体、生殖腺、解剖学的な性の発達が、先天的に非定型的な状態」で生まれてくる人がいることを、皆さんにお話しした。そして、性分化疾患のうち、性染色体数の異常に関わるものを紹介した。今回は、他の性分化疾患の代表的な例を紹介していこう。
