(第12回・最終回)子育てのノロイをほどく

子育てのノロイを解きほぐす―発達障害の子どもに学ぶ(赤木和重)| 2020.08.11
「〇〇ができないとダメ!」「みんなと一緒でないといけません!」「子育て、かくあるべし!」……そんな子育ての“ノロイ”に、気づけばとらわれていませんか? 発達障害の子どもとかかわる心理学者の優しいまなざしが、私たちにかけられたノロイをやわらかくしていきます。

(毎月上旬更新予定)

さて、いよいよ本連載も最終回となりました。長かったような、短かったような……。

毎回、締め切りに追われ続けて「長かった」という気持ちと、コロナ禍でその時その時の気持ちを書いていたら「あっという間」に最終回になったという気持ちの両方があります。みなさんの日常の生活や子育ても、1つの感情ではとうてい表現できない時間だったかと思います。

さて、そんな特殊な状況下ではありますが、最終回ですので、子育てのノロイの「ほどきかた」について書いてみます。

と、その前に、まずは、そもそも「ノロイ」とは何か? ということを振り返っておきましょう。

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赤木和重(あかぎ・かずしげ)
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は発達心理学、インクルーシブ教育。同時に、保育・学校現場に入り、子どもや教師の姿に感動し、それを理論化する仕事をしている。著書に『アメリカの教室に入ってみた:貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』(ひとなる書房)、『目からウロコ!驚愕と共感の自閉症スペクトラム入門』(全国障害者問題研究会出版部)など。現在、わが子とのポケモンカードバトルに夢中。ちなみに写真は、ゼミ卒業生からポケモンカード(150枚!)をもらいご満悦の著者。