(第6回)証人尋問
渋谷重蔵は冤罪か?―19世紀、アメリカで電気椅子にかけられた日本人(村井敏邦)| 2019.02.25

(毎月下旬更新予定)
陪審員の宣誓、裁判長による陪審員への警告に続いて、いよいよ、証人尋問が開始された。まず検察側証人の尋問である。検察側証人は、事件現場で重蔵を逮捕した警察官フレデリック・コートランダー(Frederick J. Courtlander)、続いて、被害者の死体解剖を行った副検死官、さらに事件現場にいた船員たち、コートランダーから救助を頼まれた巡査たち、現場の船員宿の主人とその妻いう順序で証言台に立った。