統合失調症当事者のそばにて(松本キック/松本ハウス)(特別企画:服薬と処方の心理)

特別企画から(こころの科学)| 2018.12.25
心理臨床、精神医療、教育、福祉等の領域で対人援助にかかわる人、「こころ」に関心のある一般の人を読者対象とする学術教養誌「こころの科学」。毎号の特別企画では、科学的知見の単なる解説ではなく、臨床実践に基づいた具体的な記述を旨としています。そうした特別企画の一部をご紹介します。

(毎月中旬更新予定)

◆本記事は「こころの科学」203号(2019年1月号)の、仙波純一=編「特別企画 服薬と処方の心理――くすりをめぐるコミュニケーション」に掲載されているエッセイです。◆

病院でもらったくすりを飲みさえすれば病気がよくなる――かといえば、必ずしもそうとは限りません。とくにこころの病気の場合には、服薬する患者のくすりに対する期待や恐れが効き目に影響することが実験から示されています。逆にいえば、医療者がくすりを処方するにあたって、患者の心理を踏まえた適切なコミュニケーションを行えるかどうかが治療の鍵になります。
本特別企画では、服薬にあたって巻き起こる患者の心理と、さまざまな立場の医療者の薬物療法にかかわる工夫を取り上げ、さらには多剤大量処方の問題などにも切り込みます。

(「こころの科学」編集部)

「くすりがなかなか合わなくて」

相方は目を合わせずボソリと言った。統合失調症をもつ芸人、それが私の相方、ハウス加賀谷である。

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