(第2回)人権は思いやりとやさしさじゃないの?

シゲ先生と考える教育の中の多様性(鈴木茂義)| 2023.02.21
多様性尊重、LGBTQ+、セクシュアルマイノリティ、ジェンダー平等という言葉が聞かれて久しいですが、「多様性」とはいったいどのようなものなのでしょうか。自身がゲイであることをカミングアウトした小学校の先生が、学校や子どもとのエピソードを交えながら多様性について発信していきます。

(毎月下旬更新予定)

人権ってなんだろう?

「シゲ先生、人権は思いやりとやさしさじゃないですからね」

LGBTQ+に関する活動をしている知人から、そのように言われたことがあります。それを聞いて、私は最初「え?」と思いました。言われた意味が全くわかりませんでした。人権とは、思いやりとやさしさだと、ずっと考えていたからです。自分が小学校のときの道徳の授業でもそのことを感じていましたし、先生になってからも、子どもたちに「思いやりとやさしさが何よりも大事だよ」と教えていたように感じます。

みなさんは「人権」という言葉を聞いたとき、どのようなことを思い浮かべますか?

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鈴木茂義(すずき・しげよし)
公立小学校非常勤講師、プライドハウス東京理事、常設のLGBTQ+センタープライドハウス東京レガシーのスタッフ。専門は特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。LGBTQ+や教育に関する講演活動を行い、性の多様性やより良い「生き方」「あり方」について参加者と共に考えている。