(第18回)相関と交絡:2 つ以上の変数の影響が区別できないこともある
現実を「統計的に理解する」ための初歩の初歩(麻生一枝)| 2021.04.13

(毎月中旬更新予定)
$\def\t#1{\text{#1}}\def\dfrac#1#2{\displaystyle\frac{#1}{#2}}$
前回は、2 変数 $x,\,y$ 間の相関をもたらすメカニズムの 1 つとして、$x,\,y$ 以外の第三の変数 $z$ への共応答を紹介した。
しかし、現実に見られる相関では、第三の変数 $z$ が「交絡」というもう少し複雑な形で、$x$ と $y$ の関係に絡み合っていることが多い。今回はこの「交絡」を、順を追って見ていこう。
