(第8回)不安のジェットコースターのなかで

子育てのノロイを解きほぐす―発達障害の子どもに学ぶ(赤木和重)| 2020.04.09
「〇〇ができないとダメ!」「みんなと一緒でないといけません!」「子育て、かくあるべし!」……そんな子育ての“ノロイ”に、気づけばとらわれていませんか? 発達障害の子どもとかかわる心理学者の優しいまなざしが、私たちにかけられたノロイをやわらかくしていきます。

(毎月上旬更新予定)

ほんまにやばい

3月5日に前回の記事を執筆した時点では、新型コロナウイルス感染症は中国や韓国、日本が中心でした。日本では、ちょうど2月末に出た学校の一斉休校要請で、ドタバタしていた頃です。欧米では、新型肺炎はまだほとんど広がっていませんでした。

それが今や、欧米はもちろん、アフリカなども含め全世界に広がっています。4月2日現在、WHOによると、世界全体の感染者数は90万人を超え、死者は4.5万人を超えています。これだけ急速に悪化するとは、正直、想像もつきませんでした。この記事が公開される頃にはもっと広がっているでしょうし、緊急事態宣言が出されているかもしれません。日々、状況が激変しています。

間違いなく、私たちは未曽有の事態のなかで生きています。

なお、今回は、「ノロイ」や「発達障害の子どもに学ぶ」という本来の連載テーマからは外れますが、番外編ということでご了承ください。

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赤木和重(あかぎ・かずしげ)
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は発達心理学、インクルーシブ教育。同時に、保育・学校現場に入り、子どもや教師の姿に感動し、それを理論化する仕事をしている。著書に『アメリカの教室に入ってみた:貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』(ひとなる書房)、『目からウロコ!驚愕と共感の自閉症スペクトラム入門』(全国障害者問題研究会出版部)など。現在、わが子とのポケモンカードバトルに夢中。ちなみに写真は、ゼミ卒業生からポケモンカード(150枚!)をもらいご満悦の著者。