(第2回)経営支援が弁護士を変える

「弁護士×経営支援」のススメ(中村 真)| 2018.11.08
2018年、ついに衰えを見せ始めた司法制度改革の残り火の中、益々過酷さを増す業界での生き残りを賭けて中小企業支援に乗り出した弁護士中村真。この連載は、一地方弁護士が法律業務と経営支援の狭間で目にした数々のドラマを、「弁護士×経営支援」を合い言葉に、各種方面の目を気にしつつも、ただ面白おかしく書き連ねる実験的な企画です。

(毎月上旬更新予定)

1 ある夜のできごとが私を変える

季節の移り変わりは早いもので、辺りを見回すとあれだけ騒がしかったセミの姿が見えません。きっと冬を越すために暖かい南の国に移動していったのでしょう。

そんな中、先日、鍵を忘れて夜中に帰宅し、オートロックのドアの外に閉め出された私は、1秒ごとに冷たさを増す夜風に吹かれながらとりとめもない思いにとらわれていました。弁護士は来たるべき冬の時代をどう生き抜いていくべきか、まだ11時前なのに家族はもう寝ているのか、この家のローンを払っているのはこの自分ではなかったか。全く思いは尽きません。

夜中の11時前にインターフォンを押して、「お休みのところすみませんが、何も言わずにエントランスのロックを解除してください。」と頼めるほど親しい住人がマンション内にはいません(マンションの外にもいません)。

そういった苦境に置かれたとき、人は自分の姿と真正面から向き合えるものです。ありがたいことですね。今回はそんな経緯で思い浮かんだお話です。

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